フレキシブルコンテナ(コンテナバッグ)

最近のランニング角形

 フレキシブルコンテナは、粉粒体を大量輸送することを目的に、折り畳みができる柔軟性の材料を用いて袋状に造られ、吊り上げるためのつり部と、注入・排出ができる開口部を備えたコンテナ(充填荷重が0.5トン~3トン)で、工業薬品、合成樹脂、窯業土石品、飼料、食品など300種もの輸送に利用されています。また、大別すると、長期間繰り返して使用することを目的として造られたランニング用と、1回から数回の使用を目的として造られたクロス用があります。

一方、フレキシブルコンテナの歴史は、粉粒体の輸送容器として戦前に開発され、昭和30年代に本格的に使用されるようになりました。昭和40年代に入ると、物流の近代化が社会的、経済的な要請となる中で、包装、輸送、保管の各流通部門における合理化・省力化を実現し、トータル輸送システムによる流通コスト低減を可能にしたフレキシブルコンテナの登場は、ユニットロード・システムの進展とともに、産業界に新しい物流システムとして迎えられ、今日に至っております。

その間、日本フレキシブルコンテナ工業会の発足に伴って、JIS規格の制定、改正が行われ、さらにPL法の批准により、賠償責任保険制度の整備が行われています。

※ユニットロードシステム
貨物を輸送する場合に一定の単位にまとめて機械で荷役することで、出発地から到着地まで、できるだけその単位を崩さず荷役、輸送、保管する方式のことです。貨物をユニット化することで荷役作業が標準化され、フォークリフト、クレーンなどの荷役機器が利用でき、荷役能率や輸送機関の運送効率の向上が図られ、貨物の破損や紛失の防止、包装費の節約にもつながります。

使い方動画集

シーン1. 排出作業

2. 吊上作業

3. 横引

4. フォークリフトの爪

5. 突刺

6. 吊位置

吊り上げ試験

1.JFC加盟品試料

2.外部品試料の例